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【第2回】
朝の目覚めが悪く、日中も眠い幼馴染。女性でもSASになるの?

Q4 合併症のリスク

パパ

先生、夫は以前、高血圧の治療中にSASと診断されましたが、女性も同じようにSASと他の病気を合併することがあるんですか?

内村先生

そうですね。SASは、高血圧や糖尿病などの生活習慣病と合併しやすいことがわかっています。
ほかにも、SASに伴う症状が日中の活動のパフォーマンスに影響を及ぼすという報告もあります。
SASは、さまざまな病気との関連が指摘されているんですよ。

SASと合併症

睡眠中に呼吸が止まってしまうSASでは、呼吸再開のたびに覚醒が起こり交感神経の働きが高まります。このことが、夜間の血圧だけでなく、日中の血圧も上昇させることから、高血圧の悪化につながるとされています。高血圧以外にも、SASはさまざまな疾患との合併が報告されています。

交感神経って何!?
交感神経とは運動したり興奮したりした時に働く、人間を活動的にする神経です。反対に、身体を休めるために働くのが「副交感神経」です。
通常、日中には主に交感神経が優位、夜眠っている間は副交感神経が優位になります。
監修:久留米大学 学長 医学部 神経精神医学講座 名誉教授 内村 直尚