睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?[21世紀の現代病] 日本に940万人以上!?
身近に潜む現代病リスク
知らないうちに、あなたも予備軍に!?
日本国内のSASの潜在患者数については様々な文献で報告されていますが、2019年に報告されたものでは940万人以上(※1)と推計されています。
しかし全世界でもっとも普及している治療法であるCPAP療法でも、国内の患者数は65万人(※2)程度です。
21世紀の「国民病」、あるいは「現代病」とも言われるSASですが、多くの方に見過ごされているのが現状です。
※1 Benjafield AV, et al: Lancet Respir Med 2019; 7(8): 687-698.
※2 厚生労働省: e-Stat, 社会医療診療行為別統計(旧: 社会医療診療行為別調査) / 社会医療診療行為別統計 / 令和2年社会医療診療行為別統計 / 旧報告書1 診療行為・調剤行為の状況 / 医科診療 /第8表 2021: D列1673行.[2022年1月閲覧]https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450048&tstat=000001029602&cycle=7&tclass1=000001154766&tclass2=000001154767&tclass3=000001154768&stat_infid=000032093657&tclass4val=0
現代の生活スタイルに潜む、知られざるリスク
現代病と言われるゆえんは、私たちの生活環境、中でも食生活の変化が関係しているため。
欧米的な高カロリー食により肥満が増えたことは周知の通りです。
加えて咀嚼回数の減少が顎の発達を妨げ、SASリスクを増大させていると考えられるのです。
はるか昔、縄文時代ではドングリや胡桃などの堅果類をはじめ、大麦や稗、あわなどの雑穀がよく食べられていました。堅い食べ物を食べるには相当の咀嚼が必要で、相応に顎も発達を遂げたと考えられます。
ところが、現代では堅い食べ物よりも軟らかい食べ物が好まれる傾向があります。ファストフードや食の欧米化などによる食の楽しみ・多様化が、一方では咀嚼回数の低下をもたらし、顎の未発達の一端を担っている可能性が考えられるのです。
関連情報
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査・治療には健康保険が適用されます
自宅での検査もあります
代表的な治療方法のご紹介
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