専門医がお答えします!いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)のよくある質問
いびきとSASに関する様々な疑問を、SAS治療の専門医が解説します。
久留米大学学長
久留米大学医学部 神経精神医学講座
名誉教授
内村 直尚
家族のいびきや無呼吸が心配ですが、受診を勧めてもなかなか受診してもらえません。受診してもらうにはどうしたら良いですか?
ご自身で気づきにくいのが睡眠時無呼吸症候群(SAS)の特徴です。心配するご家族に勧められてもご自身ではそうと思えず、なかなか受診されない方も多くいらっしゃいます。
受診してもらうには、まずSASをご自身のこととして知っていただくことが大切です。
①今、身体に起きていることを知っていただくこと
②放置した場合の将来的なリスクを知っていただくこと
③適切な治療によるメリットを知っていただくこと
現在の状態を知っていただくために、音声・映像記録は効果的でしょう。ご家族が記録された映像をご覧になって初めて症状に気づき、受診される方もいます。
受診の際は、ご家族がご一緒だとご自身で気づいていない症状もわかり、診療に役立ちます。
また、当サイトでは専門の医療機関を探すページがあります。「平日18時以降もしくは土日診療がある」など、条件を選択して検索することもできます。ご本人が受診しやすい医療機関を案内されてはいかがでしょうか。
自己判断で治療を中止してしまいましたが、大丈夫でしょうか?
睡眠時無呼吸の治療は様々な方法がありますが、ご自身で治療効果を判断してしまうのは危険です。症状は体重の増減や加齢、生活環境や職場環境によっても変化していきます。特に重症の方では、自己判断で治療を中止してしまった結果、様々なリスクが高まる危険性があります。治療をやめたい場合でも、医師には相談するようにしましょう。