睡眠中に10秒以上の気流停止があることを睡眠時無呼吸といいます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)では、気道(主に咽頭)が完全に虚脱した場合に無呼吸となります。
〈参考資料〉
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン作成委員会 編: 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020, 南江堂, 2020; 2.
無呼吸低呼吸指数(apenea hypopnea index : AHI)とは、睡眠時間1時間あたりの無呼吸と低呼吸の合計回数のことをさします。AHIが5以上で日中に過度な眠気などの症状がある場合には睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されます。AHIは睡眠時無呼吸症候群(SAS)の重症度分類に用いられ、5≦AHI<15は軽症、15≦AHI<30は中等症、AHI≧30は重症と分類されます。
〈参考資料〉
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン作成委員会 編: 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020, 南江堂, 2020; 2-3.
日本肥満学会の診断基準では、内臓脂肪の蓄積(ウエスト周囲長)を必須項目とし、脂質異常、血圧高値、高血糖の3項目のうち2項目以上で基準値が超えていた場合にメタボリックシンドロームと診断されます。ウエスト周囲長は、男性85cm以上、女性90cm以上が基準値とされています。
内臓脂肪の蓄積や高血圧により動脈硬化が引き起り、脳卒中や心臓病などの発症リスクが高まります。
〈参考資料〉
肥満症診療ガイドライン2022 日本肥満学会
http://www.jasso.or.jp/data/magazine/pdf/medicareguide2022_07.pdf[2025年3月閲覧]