高炭酸ガス血症
高炭酸ガス血症
通常、肺には体内でできた炭酸ガスを体外に放出する働きがあります。しかし呼吸不全の状態では、体の組織でできた二酸化炭素を十分に体外に放出できず、高炭酸ガス血症となります。症状が進行すると、頭痛や血圧の上昇、羽ばたき振戦(手のひらを下に向けて両腕を前に伸ばした状態で、手のひらを前に向けて反らせた際に、手のひらがたおれてしまい羽ばたくように震えること)、意識レベルの低下がみられます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)では、無呼吸や低呼吸が起こることで、血液中の二酸化炭素濃度が一時的に高くなる状態を繰り返します。
〈参考資料〉
日本呼吸器学会ホームページ(慢性呼吸不全の項より抜粋)
https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/h/h-02.html[2025年3月閲覧]