睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome ; SAS)は、睡眠関連呼吸障害に含まれる病気です。SASには無呼吸中にも呼吸をしようとし、通常いびきをかく、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(obstructive sleep apnea syndrome ; OSA又はOSAS)と無呼吸中に呼吸をしようとしない中枢性睡眠時無呼吸症候群(central sleep apnea syndrome ; CSA又はCSAS)があります。SASの患者の約9割はOSAであり、最大の要因は肥満とされています。
睡眠時に呼吸が止まることで眠りの質が悪くなり、日中に強い眠気が出現します。また血液中の酸素濃度の低下により、心臓や血管に負担がかかり、動脈硬化や心筋梗塞などを引き起こす危険性が高まります。さらに睡眠不足によるストレスにより、高血圧、糖尿病などの生活習慣病も引き起こされます。
〈参考資料〉
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン作成委員会 編: 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020, 南江堂, 2020; 2.
健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会: 健康づくりのための睡眠ガイド2023. 令和6年2月.
https://www.dietitian.or.jp/trends/upload/data/342_Guide.pdf[2024年12月閲覧]