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不整脈には、脈がゆっくり打つ徐脈、速く打つ頻脈、または不規則に打つ状態があります。徐脈は、脈が1分間に50以下の場合を指し、一般に脈拍が1分間に40以下になると、息切れや、めまいなどの症状が出やすくなります。頻脈は脈が1分間に100以上の場合を指し、明らかな誘因がないのに、突然、脈拍が120以上になる場合は病的な頻脈の可能性があります。頻脈になると動悸や息切れのほかに、時に胸痛やめまい、失神といった症状が出ることがあります。
脈が不規則になるものの中に期外収縮があります。不整脈の中で最もよく見られるのが期外収縮です。これは30歳を超えるとほぼ全員に認められるようになり、年をとるにつれて増加します。期外収縮の数が少ない場合はだれにでも起こる生理的な不整脈といえます。一方、期外収縮が連続して出現したときは一時的に血圧が下がり、めまいや動悸がすることもあります。

〈参考資料〉
国立循環器病研究センター病院ホームページ
https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/
disease/arrhythmia/[2025年3月閲覧]

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(obstructive sleep apnea syndrome ; OSA又はOSAS)では、睡眠中に舌が下に沈むことにより気道が塞がれ、大きないびきをかき、呼吸が停止するなどの症状がみられます。OSAにより睡眠の質が低下すると、昼間の強い眠気や集中力の低下を引き起こします。また、心臓に負担がかかるため高血圧、不整脈などの循環器系疾患の発症リスクあるいは重症化リスクが高くなる可能性があります。治療法としては肥満の解消、経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)などがあります。

〈参考資料〉
厚生労働省. 健康づくりのための睡眠指針検討会報告書. 2003.03
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/03/s0331-3a.html[2025年3月閲覧]

扁桃は、のどにあるリンパ組織で、外部から侵入した異物や細菌、ウイルスなどに対して抗体を産出し、免疫をつかさどる役割をもちます。扁桃はいわゆる扁桃腺として知られる口蓋扁桃のほか、アデノイド(咽頭扁桃)、舌扁桃、耳管扁桃といった扁桃組織からなり、これらがのどを取り囲んでいます。

〈参考資料〉
兵庫医科大学病院 もっとよく知る!病気ガイド 扁桃疾患
https://www.hosp.hyo-med.ac.jp/disease_guide/detail/94[2025年3月閲覧]

監修:久留米大学 学長 医学部 神経精神医学講座 名誉教授 内村 直尚