睡眠時無呼吸症候群(SAS)の定義・重症度分類

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の定義

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome):
睡眠中に断続的に無呼吸を繰り返し、その結果、日中傾眠などの種々の症状を呈する疾患の総称です。
一晩7時間の睡眠中に、30回以上の無呼吸がある(10秒以上の呼吸気流の停止)、または、1時間あたりに5回以上の無呼吸がある場合に、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されます。

重症度分類

睡眠1時間あたりの「無呼吸」と「低呼吸」の合計回数をAHI(Apnea Hypopnea Index)=無呼吸低呼吸指数と呼び、この指数によって重症度を分類します。なお、低呼吸(Hypopnea)とは、換気の明らかな低下に加え、動脈血酸素飽和度(SpO2)が3~4%以上低下した状態、もしくは覚醒を伴う状態を指します。

軽症 5 ≦ AHI <15
中等症 15 ≦ AHI < 30
重症 30 ≦ AHI

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン作成委員会 編: 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020, 南江堂, 2020; 2-3. より作成