高血圧の定義・基準

高血圧とは?

心臓から全身に血液を送り出すときに血管にかかる圧力が、一定の基準値よりも高い状態が「高血圧」です。

血圧は、心臓から送り出される血液の量や、血管の状態、全身の血液量などに影響されます。
心拍数が高くなると心臓から送り出される血液量が増え、血液を送り出すのにより多くの圧力を必要とするようになります。血管が硬くなっていて抵抗が多い場合も同様です。

また、血圧は一日中一定なわけではなく、常に変動します。日内変動といって、リズムをもって変動しますが、これには交感神経・副交感神経の自律神経が影響しています。日中活動している時には交感神経が優位のため血圧が高い傾向に、夜間や寝ている間には体を休めるように働く副交感神経が優位になるため血圧が低くなる傾向になります。

血圧は常に一定なものではないので、座った状態で複数回計測された血圧が基準値以上の場合に高血圧と定義されます。

高血圧の基準値

  収縮期血圧(mmHg) 拡張期血圧(mmHg)
診察室血圧 140 以上 90 以上
家庭血圧 135 以上 85 以上

日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会編「高血圧治療ガイドライン 2009」

診察室血圧における降圧目標

病態や年齢など、個々の状態によってそれぞれ降圧目標値は異なります。

日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会編「高血圧治療ガイドライン2009」

高血圧の状態が続くと、心臓や血管に負担がかかるようになります。本来血管の壁には弾力がありますが、高血圧状態にさらされると血管壁が次第に硬く、厚みを帯びるようになります。
これが高血圧による動脈硬化です。
動脈硬化が進行すると、血管を詰まらせる原因の1つになります。動脈硬化は心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる疾患につながる危険性があるため、ただ血圧が高いだけ、と高血圧を侮ることはできません。